





日本は、安価な輸入材に頼ってきたので、日本中に植えられた杉の森は放置され、林業の衰退と森の荒廃が進んでいます。 日本の杉を使う事で、日本の森は元気になります。 これは、そのような杉材を用いた家具デザインの提案です。 杉の柔らかく、あたたかな質感をソファの背もたれに活かしました。 デザイン的にも暖かみのある木の質感を引き出すため、ぽってりした黒いカタマリとコントラストを活かしたデザインとしました。 杉の活用ということで、杉ばかりで家具を作る事を考えてしましますが、ここでは、杉を象徴的に用いています。 黒く重たいものに対して、軽やかな杉を対比させて見せています。 ふわっと柔らかい造形とすることで、シャープな黒とのコントラストを強調しています。 人の手の触れる部分に杉を積極的に用い、温かみある杉を触ってもらいたいと意図しました。