近江八幡のでっち羊羹発祥の老舗「和た与」のブランディングを担当しました。
創業文久3年の150年の老舗にふさわしい歴史を感じさせるCIを作成しました。
ロゴマークは既存のものを使いましたが、マークは今回新たにデザインしました。
「綿与」という漢字から始まったお店の由来があります。
「わたよ」の読みに連想される「綿」の花のようなふわっとした形。
また、四つのものが集まって一つの「わ」になっている様。
竹の産地だったことを想像させる竹の節のようなつなぎ目のイメージ。
飛翔をあらわす羽ばたく鳥が集まるようなイメージ。
新しいが、昔からそうだったかのような、 歴史を感じさせる老舗感と、
近江八幡にふさわしい紋のようなイメージで 「和た与」のシンボルマークをデザインしました。
「和た与」のういろ餅は、米粉を100%使った物であり、名古屋のういろうとは少し異なります。
包装紙には、米の形を大きくあしらいました。
中身も抹茶と白であることから、包材にも中身の色がわかるようにしました。
丁稚羊羹は一本だけで購入されるお客さんも多いことから、一本入りの袋を新たに作りました。
包装紙には、でっち羊羹を食べる際に開いた時の、竹皮に包まれた羊羹の姿をモチーフとしてデザインしました。
青い色は、琵琶湖の色のように青より緑がかった色にしました。
琵琶湖の水面に浮かぶ、船のようなイメージでもあります。
でっち羊羹は県内売店などで販売される小包装の3本入りのものがよく売れます。
既存包材では非常に手間のかかる包材でした。
包装作業を簡易化し、高級感を増した包材を新たに考案しました。
風呂敷や折り紙のように一枚の紙から立体的に羊羹を包み込みます。
2020年9月12日
Design, Graphic