日本六古窯に数えられる陶磁器の産地である滋賀県の信楽で、透ける陶器(信楽透器)が開発されました。
陶器は元来、光を通さない性質でありましたが、この土は少々の肉厚でも光を通す特性を持っております。
これは、「光を透過する新しい陶器」です。
特許技術であるこの新しい土を用いて、信楽の艸方窯が開発したものが、この透ける陶器を使った「光る洗面器」です。
信楽でもこの土を用いてこれほどの大きなものを作れるのは艸方窯のみとなっています。
SUIRINは、光の渦をデザインモチーフにし、一筆書きした一本の線が、四角い輪郭を 辿りながら、中心へ落ちていくデザインとなっています。
鋳込みという製法により肉厚の変化を活かした造形を考えたデザインです。
内側がこのような立体感ある凝ったデザインの洗面ボウルは今までにないデザインです。
鋳込みという製法により内部を中空にしており、内蔵されたLEDからの光が中空の陶器内に広がり全体を照らします。
肉厚が薄いから透けるのではなく、実は、8mm程度の肉厚があります。
陶器を通して見る光と水の共演はとても新鮮な驚きがあります。
2012年11月13日
Design, Product