オニツカタイガーヨーロッパがミラノサローネでエキシビジョンをする際の、プロポーザル案です。
ここに大きな靴があります。 近づいて見ると、それは、蝶の大群である事がわかります。 これらの蝶は日本の和紙によって作られた蝶です。
藍染め、柿渋、楮のムラのある豊かな表情と風合いを持った和紙。 蝶のデザインはどれも日本において生きている蝶です。
その蝶をよく見てみると、オニツカタイガーのブランドシンボルであるマークが羽に描かれていることに気がつきます。
それらの蝶は来場者の胸や頭に留まって、持ち帰られます。
この場所から、蝶はオニツカタイガーの靴のように軽やかに街へと羽ばたき出します。
蝶はオニツカのアイデンティティを世界に広める役割を持ったコミュニケーションツールとして機能します。
ひとたびとして同じ模様にはならないですが、これは豊かな日本の季節を表現しています。
蒼かった靴は、やがて真っ赤に染まり始め、日本の秋の紅葉のようになり、 そして、しんしんと降り積もる雪に埋もれるかのように、最後は純白になります。
そして、オニツカのマークはこの靴から姿を消します。
2011年5月24日
Design, Graphic, Space