杉+杉
昨日から開催の、近新家具本社での社販会に「杉のランチョンボード」を出品しています。
多賀のケレス田中(旧田中木工)さんの開発したテーブルの上が寂しいということで、急遽お声がかかりました。
ケレス田中さんは、メラミン合板もやっているんですが、滋賀県産材100% の杉合板の開発に力を入れておられます。
滋賀県の杉は、お世辞にも良い杉とは言えないらしいです。
でも、そんな滋賀にある杉をほっておいても、森は生きていけません。
切って、使って、植えての循環を生みだすことが、森を活かしていくことのなるのです。
柔らかい、節だらけ、小径木、こんなデメリットばかりの杉を合板にし、非常に高い表面高度を実現した合板を開発されました。
それを使ったテーブルがこちらです。
9Hの鉛筆で書いてもびくともしません。本物の杉には思えません。
一方、ランチョンボードに使われているのは、最高級の吉野杉。
吉野の杉は300年という長大なスパンで山を守って、次世代に伝えてきた賜物です。
300年前の人が、300年後のために、森の手入れをしているのです。
山守りというシステムで、江戸時代から17代目を数える方もおられます。
このような杉は日本でも採れる所がごく限られています。
価格も6,000円と高いと思われるかもしれませんが、それだけの材料ですし、手作業で裏を削っていますからメーカーとしても精一杯なものなのです。
今回、ランチョンボードに合わせた箸置きをデザインし、置いてみました。
ボードとの一体感がいい感じです。
しかし、良い杉は買い手がありますが、良くない杉をどう使っていくかというのが問題で、
ケレス田中さんはそうして滋賀県産材の杉合板の開発をされているのです。
今、建設中の滋賀県立大学新校舎の講義机の天板にも使われるとか。
吉野杉のランチョンボードのご購入はこちらから。
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