Butterfly from Japan

ここに大きな靴があります。
近づいて見ると、それは、蝶の大群である事がわかります。

これらの蝶は日本の和紙によって作られた蝶です。
藍染め、柿渋、楮のムラのある豊かな表情と風合いを持った和紙。

蝶のデザインはどれも日本において生きている蝶です。

その蝶をよく見てみると、オニツカタイガーのブランドシンボルであるマークが羽に描かれていることに気がつきます。
それらの蝶は来場者の胸や頭に留まって、持ち帰られます。

この場所から、蝶はオニツカタイガーの靴のように軽やかに街へと羽ばたきだします。
蝶はオニツカのアイデンティティを世界に広める役割を持ったコミュニケーションツールとして機能します。
この大きな靴を去った蝶の代わりに新しい蝶が備え付けられます。

大きな靴は、動的にダイナミックに変化し続けます。
ひとたびとして同じ模様にはならないですが、これは豊かな日本の季節を表現しています。


日本には素晴らしい季節の変化と豊かな自然があります。

蒼かった靴は、やがて真っ赤に染まり始めます。

日本の秋の紅葉のように。

そして、しんしんと降り積もる雪に埋もれるかのように、最後は純白になります。

そして、オニツカのマークはこの靴から姿を消します。

ここから消えてしまったそのアイデンティティは人々の記憶に場所を移したのです。

藍染め和紙
藍は日本のシンボルカラーであり、「Japan Blue」と呼ばれています。
日本の藍は主にタデ科の植物「タデアイ」を発酵させ、長い行程を経て作られます。この貴重な藍を天然素材の和紙に染め付けることにより、和紙の繊維はさらに固く締まり、防臭・消臭・防虫の効果をもたらします。

柿渋和紙
青い渋柿をすり潰し、発酵熟成させた自然素材の塗料、渋柿を手漉きの和紙に丹念に塗り込んだものです。タンニンを多く含む柿渋を塗布することにより、和紙の強度はたかまり、防水・防腐・防虫の効果が得られます。また、柿渋の素朴な色合いは「太陽の染め」と呼ばれ、光に当てるほど時間の経過とともに、変化していきます。

楮和紙
楮(こうぞ)は日本古来から伝わる桑科の植物で、日本紙幣にも使用される三椏(みつまた)、奈良時代から製紙に用いられた雁皮(がんぴ)とともに和紙の三大原料として利用されてきました。特に楮は三椏の三倍にもなる長い繊維を誇り、焼きあがった和紙は大変強靭で粘り強い性質を持ちます。丈夫でありながら上品で趣き深い和紙です。

 

 

Butterfly from japan  / Onitsuka Tiger Japan project 2010.
client:Onitsuka Tiger Europe
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