近江八幡新市役所

近江八幡市に居を構えて4年が経ちました。

その間にも、旧市街地の古い民家は解体され、その後は駐車場か現代的な住宅に急速に変わっていっています。新しく建てられた住宅も前に自動車を駐車するためにセットバックし平入りの民家がならぶ美しい街並みは無くなってゆきます。

私の住む町にも近江八幡に来たらここに泊まりたいと言われたかつての名旅館がありましたが、壊され、広大な敷地は更地になり6区画に分割され住宅地へと姿を変えました。綺麗に改修されて使えたはずなのにです。

大規模な商家、古民家ほど次の担い手がおらず持ち主も泣く泣く手放すことになっています。

日本中でこういうことが起きています。本当に残念なことです。

そして、八幡堀の横には不似合いなスギ薬局が建設されかけています。ここにも以前は素敵な民家がありました。

近江八幡市の価値は言うまでも無く、お堀と昔ながらの民家の風景にありますが、規制を敷かれた一部の場所のすぐ脇では、どんどん街並みが崩壊しています。

市長が新しくなり、建設中の95億円と言われる市庁舎が今後どうなるのか今はまだわかりません。

そこで、私だったらこうする近江八幡新市庁舎を妄想します。

市庁舎を一箇所に高層で建てるのではなく、旧市街地の古民家に分散させるなどどうでしょうか?

課ごとにバラバラの市役所なんて聞いたことがありません。

使い勝手は良くないでしょう。

しかし、ペーパーレス化が進んで、市役所に行かずとも手続きの簡易化が出来つつあります。

部署間でもデータでのやり取りがほとんどです。課を超えたやりとりがどのくらいあるのでしょうか。

会議室も、会議専用の民家を作り、そこに集う。

駐車場はすでに歯抜けになっている街中にありますし、これからも増えるでしょう。

人が街の中をあっちこっち行ったり来たり、どこが役所でどこが商店かわからない。

ですが、これは昔の状態に戻るわけです。

旧市街地は観光客相手では季節によって飲食業もたいへん厳しい状況ですが、市役所職員が昼食で使う店の需要が生まれます。

95億円もあれば、余裕で100棟以上の古民家が修繕可能です。

行政が入らないと大きな古民家は維持できない状況なのです。

問題もたくさんあるでしょうけど、解決もたくさんありそうに思います。

日本中からこの奇抜な市役所のあり方の視察に来られるでしょう。

どこも「本当の暮らし」がかけ離れた古民家観光地ばかりになりました。

これはダメだと思います。

観光地と暮らしを切り離すのではなく、人々が暮らし、誇れる街にしていく方法を考えないといけません。

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