良い家具を買いましょう。

この前、久しぶりに東京で友人と会いました。

彼は最近、ウェグナーの椅子を二脚買ったらしいです。

ウェグナーの家具もたくさんありますが、Yチェアのような有名なのではなく、家具好きなら「ちょっとシブいセレクト」と思うような椅子です。

彼とは家具の話なんかできないと思っていたのですが、彼も引っ越しに際して色々家具を見て回ったらしいです。

そうして、見れば見るほど、ウェグナーの家具は高くないと思ったらしい。

いや、少しくらい高いけど、こっち買うよりは、こっちの方が良い。と思ったらしいです。

面倒くさがり屋と思っていた彼も手入れの必要性については理解していました。

 

日本の家具の大半はこうです。

ウレタンでピカピカで、コーヒーこぼしても大丈夫です。

でも最初が最高の状態なのです。

それを保持するためにテーブルクロス、ビニールをテーブルに敷いたり、椅子にはクッションを敷いたりします。

さもなくば、傷がついて、ウレタンがはがれていきます。

それで、ボロボロになったら、リサイクルショップに持っていっても買ってくれませんし、誰も欲しくありません。

 

でも、ウェグナーのような北欧の家具はこうです。

無垢の木の良さを活かすため、無塗装に近い仕上げです。

ソープ仕上げなら、一年に一回は自分で石鹸水を塗り込んでケアをします。

コーヒーやシミなどには弱い。

しかし、使うほどに味わいが出てきます。

手入れするほどに、愛着がわきます。

壊れても傷がついても修理ができます。凹んでもアイロンで治る。

中古で、ボロくても買いたい人がいます。

 

でも、普通に暮らしていて、お店でソープ仕上げの椅子に出会う事は、ほぼありません。

良い物は探さないと見つからないとはこういうことです。

「良い家具は少ない。みんな安いものを買って、ボロボロになったら捨てて、ゴミをずっと作っているようなものだ」

ものづくりをやってない彼からそんな言葉が聞けてちょっと感動しました。

 

昔、私は公共空間に置いてある椅子をヒックリ返して眺めているのを、彼は隣りで見て笑っていました。

そんな彼も、今は椅子をひっくり返して、ウェグナーを買っているのを見て、今度は私が笑ってしまいました。

 

私も今日は、自宅の家具を石鹸で磨くことにします。

 

2 Comments. Would you like to comment?

コメントを残す