杉皮

今日は杉の樹皮を探しに山の方へ。

あるパッケージで杉の皮を使うためです。

ネットで落ちている写真は解像度が全然足りませんし、著作権のこともありますから、自分で撮影し作ることになります。

最初は、多賀大社に行きました。良い写真が撮れそうな木は見当たりません。

さらに、山へと向かいます。

杉林はどこも暗く、影の映らない明るい樹皮はなかなか見当たらないものです。

探すのに苦労とは言いませんが、何ヶ所も巡ることになります。

切り倒された杉の樹皮は赤っぽく、生きている木はくすんだ茶色。

杉らしく見えるのは倒されたものですが、樹皮に傷が多いことがわかります。

理想の木はなかなか見つかりません。

きれいに桂剥きになった樹皮を撮影できたら理想なのですが、そんなものはお目にかかれませんので、樹皮をいくつも撮影して合成するしかありません。

そして、杉の木は丸くなっているので、陰影がついています。

それを平面に伸ばしたような自然に見える写真を作らなければなりません。

本当は、桂剥きにして、それをプロのカメラマンに撮ってもらわなければなりません。

杉の皮も巨木の方が作りやすいかに思えましたが、巨木は樹皮も荒く、小さい木の方が樹皮が細かい。

細胞が分裂して大きくなるのでそうなるのでしょう。

 

 

デザインの作業は、知らない人には、パソコンで簡単にできるものだと思われています。

ネットに落ちているもので、そうして簡単に作っている人も世の中には沢山いるのでしょう。

本気でやれば、こうして足を使って、時間をかけないと思うようなものはなかなかできないのです。

 

 

学生には足を使え、手を使え、本物を見ろ。と言っています。

若いうちは、いかに楽して課題をこなすかを考えがちです。

しかし、近道しようとするとかえって遠くなる。

遠回りが最も近道なのです。

 

そうして、使ったエネルギーは表現されます。

本物に対峙した実感から、知らなかった木の事や、森のこと、林業のことまで考える事ができます。

本気でやることで色々なことを自然から学ぶのです。

 

 

 

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