安心・安全について
この前、公園で遊んでいたら、子供が知らない間に手を切っていました。
草で遊んでいたみたいです。
草で手を切るなんて、大人は知ってますが、子供は知らなかったのです。
だから、どうして手を切ったのかわかっていませんでした。
自然はいろんな事を教えてくれる何よりの先生です。
最近、顔のケガをする子供が増えているらしいです。
1つは、腕の筋力が低下していて、こけた際に手は出すが、体重を支えられず、顔を打つということ。
1つは、安全を大事にするあまり、子供の遊ぶ場所は柔らかいウレタンで囲まれてしまっており、子供側の危機への意識が薄らいでいるということ。
今、安心、安全をモットーにしている保育園に関わることをしていますが、その安心、安全というところから多用されているのが、この柔らかいウレタンであります。
もしものことがあったら。
ケガをしてはいけない。させてはいけない。
親だったら、誰しも敷かないより敷いた方が良いと思うわけで、経営側もそうです。
でも、子供の周りから危険なものが無くなっていくことの方が、かえって危険であったりするのです。
危険も大事だよということを親の方が理解しなければいけません。
問題が起きて、それを排除しましょう。排除するための設備を導入しましょう。安全なものを付加しましょう。
そうやっていろいろな付属物で身の回りが覆われるようになってきたように思いませんか。
技術が発達して、ものは減るべきなはずであるはずが、逆に不要なものばかり増えている。
いろいろなものを売らないと経済がまわりませんから、減らす方向にはなかなか向かいません。
まだ個人で必要、不必要を選択できるものであればマシです。
法律で決められちゃったら、付けざるを得ません。
さぁ、こんな世界は本当に豊かさを私たちにもたらしてくれたのでしょうか?
デザインの果たす役割は大きいですね。
良いデザインをしなければと思います。
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