城崎月甫さんの工房探訪

金沢21世紀美術館へ行ったあと、漆作家 城崎月甫さんの工房を訪ねました。

城崎月甫さんとは3年くらい前の信楽ACTで出会いました。

漆の碗といえば、つるっと綺麗で光沢があり、扱いに緊張するようなものを想像しますが、

城崎さんの作品はまったく違います。

荒々しく、土のような質感、素材感があります。

漆とはこういうものだという既成概念に、全く反対のところから挑んだという感じです。

 

私も愛用させて頂いていますが、漆なのに陶器のように使えるのが気に入っています。

築150年の古民家を自宅兼、工房にされています。

ロクロの実演もして頂きました。

材料に使用する木も乾燥させずに使いますので、あとで変形してくるのです。

つまり、正円にならずに変形して楕円になったりするのですが、それを良しとするのです。

あっと言う間に出来上がったお椀の形。

形を合わせるのにゲージなどを使わないの?と聞きましたが、

そういうのを使うと進化をしないので、勘でやっているそうです。

そのほうが、面白い形が出たりする。

漆のお椀は、漆なのか樹脂なのかもよくわからないし、中身の木もわからない。

そういう技術の洗練であったはずのものが、安価な偽物の大量生産に置き換えらやすかった。

こういった偶然性のある人間味のある所に新たな価値を見いだしたのが城崎さんというわけです。

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